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インプラントは絶対だめ?3つの理由を解説

インプラントは絶対だめ?3つの理由を解説

今では当たり前になったインプラント治療。

治療のメリットが注目される一方で、「インプラントは絶対にダメ」と主張する人もいます。

もちろんメリットばかりではないですが、なぜ20世紀最大の発明とまで言われたインプラントに苦言を呈する人がいるのでしょうか?

今回はインプラント治療が絶対ダメと言われる理由と、入れ歯やブリッジなど他の治療方法と比較した上での解説をしていきます。

目次

インプラント治療は絶対にだめ?3つの理由とは

インプラント治療を否定する方には大きく分けて3つの理由がありました。

  • 治療面
  • 費用・期間
  • 治療後のケア

以下、それぞれを詳しく解説していきます。

インプラント治療を検討している、予定がある方は事前に読んでおくと治療時の不安が軽減するかもしれません。

治療面

インプラント特有の手術および処置は通常の歯科診療と異なるため、その結果起こりうる悪影響や副作用を危惧する声が多いようです。

治療内容に外科手術が含まれる

インプラント治療は、外科手術の要素が強い治療法です。

顎の骨部分に穴を開けたり、切開してインプラントを埋入するので、通常の歯科治療とは全く異なります。

当然、外科手術なので麻酔は必須です。

健康状態を害するようなものではありませんが、体への負担はそれなりにあります。

そのため歯科医師は、体に負担の少ない手術ができるように研究・訓練しています。

事前にしっかり説明を受けて治療に臨めば、それほど心配する必要はないでしょう。

別途手術が必要な場合がある

インプラント治療に先立ち、顎の骨の状態を把握するためにCTスキャンを実施します。

この検査の目的は、インプラントの土台を支える役割を果たす顎の骨の厚みや大きさを調べることです。

検査の結果、顎の骨がインプラント治療に不十分な場合、別途骨の補強手術が必要になることがあります。

一般的には、サイナスリフトや骨再生療法が行われます。

もちろん、顎の骨が弱かったり薄かったりする場合でも、すべての患者が手術の対象になるわけではありません。

骨が弱い原因が現在治療中の糖尿病や骨粗鬆症であれば、インプラント治療を受けられる可能性があります。

心配な方は、事前に相談しておくと良いでしょう。

体質により使用する素材が合わない場合がある

インプラントは、主に人体への影響が少ないとされる材料で作られています。

その安全性はメーカーが保証していますが、まれにインプラントが骨とうまく結合せず、グラグラしてしまう方もいます。

骨と結合しない場合は、再度治療が必要になることもあります。

また、インプラントの土台に使われているチタンにアレルギーを起こす方がいます。

この金属は一般的にアレルギー反応を起こすことはありませんが、心配な方は事前に主治医に相談しておきましょう。

チタンよりもさらにアレルギー反応が出にくいジルコニアという素材を使用したものもあります。

金属アレルギーの方は、その程度に関わらず、必ず歯科医師に相談してください。

治療費

インプラント治療を受けるにあたって、1番大きなネックとなるのが費用面ではないでしょうか。

外科手術を必要とするので、費用・期間共に通常の治療よりもかかることになります。

資金や時間の確保が難しい方には受けるのが困難な治療とも言えます。

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自由診療のため費用が高い

インプラント治療は保険適用外なので、原則的に全額自己負担となります。

インプラント1本あたりの費用は40万円~50万円と言われていますので、治療前にある程度の資金準備をされることをお勧めします。

一般的に、怪我や病気の回復に限っては、医療費の負担を軽減するために健康保険が適用されます。

インプラントはまだ審美的な治療という意味合いが強いため、保険適用外です。

しかし、一定の条件のもと、保険適用でインプラント治療を受けることが可能です。

保険適応できる条件は以下の通りです。

  • 病気や第三者によって起きてしまった事故で顎骨を広く失ってしまった場合
  • 3分の1以上の顎骨が生まれつき欠損している、または形成不全である場合

加えて以下の条件を満たしている施設でのみ、保険を適用したインプラント治療が可能です。

  • 歯科口腔外科あるいは歯科の病院
  • 当直体制の完備
  • 医薬品や医療機器といったものの安全を確保するための体制が整っている
  • 歯科口腔外科あるいは歯科として5年以上稼働している(または、インプラント治療の経験が2年以上ある医師が常勤で2名以上配置されている)

費用にばらつきがあるため信用できない

調べてみるとわかりますが、インプラントの治療費は医院によって差があります。

相場を調べてみると、インプラント1本あたりの費用は40万円から50万円と幅があることがわかります。

この費用のばらつきの理由は、主に2つあります。

1つ目は、使用するインプラントのコストの違いです。

インプラントは世界中の医療機器メーカーが製造しており、その価格は各社で異なります。

インプラントのコストが違えば、治療費も違ってくるのです。

もう一つの違いは、歯科医師の経験値です。

インプラント治療を行うには、専門的な勉強やトレーニングが必要です。

また、信頼できる治療を行うためには、一定数の手術を行った経験がある歯科医師であることが必要です。

こうした信頼の問題は、価格の差にも表れています。

あまりに価格が安い場合は、安全性の低い治療を行っている可能性もありますので、十分な注意が必要です。

治療期間

インプラント治療は終了するまでに数ヶ月という期間を要します。

治療に加え経過観察が必要になるので、何度も足を運ばないといけないのも否定的な声が上がる一因でしょう。

治療が完了するまでが長い

歯の治療は、一般的に完治までに時間がかかるものです。

特にインプラントはその傾向が強く、時間的な圧迫を受けやすいと言えます。

患者さんの状態や歯科医院の方針にもよりますが、初診から手術終了までにかかる期間は、一般的に3ヶ月から6ヶ月です。

インプラントは、実際に土台を埋め込んでから骨と結合するまでの待ち時間が長く、検診のために何度か通院することもあります。

治療が完了するまで、歯科医院に通う時間を作る必要があることを心に留めておいてください。

当院では、術後の経過が良好であれば、最短で1ヶ月半から2ヶ月で治療を完了される方もいらっしゃいます。

個人差がありますので、詳しくは担当の歯科医師に聞いてみてください。

治療後のケア

インプラントは万能の解決策ではありません。

見た目も機能も天然歯に近いとはいえ、日々のメンテナンスは必要です。

もちろん、手入れは普通の歯と同じですが、インプラント治療後は年に2回、歯科医院でのメンテナンスが必要であることは覚えておいてください。

インプラントはあくまで人工の代用品です。

上部構造が経年劣化すれば、交換などの治療も必要になります。

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さらに、インプラント周辺は「インプラント歯周炎」という病気になりやすいので、定期的な検診が必要です。

放置しておくと、せっかく埋め込んで固定したインプラントが根元からグラグラになってしまい、再手術が必要になることもあるのです。

結局、インプラントは永久に使えるものではありません。

年に2回程度でも手入れが必要なため、インプラントを勧めない人もいます。

インプラントが絶対だめなわけではない

インプラント治療については一部で否定的な意見もあるようですが、一概に否定されるものではありません。

むしろ、インプラントと正しく付き合うのであれば、入れ歯やブリッジより頼りになるものはありません。

歯としての機能を補える

インプラントの噛み心地は、天然歯とあまり変わらないと感じる人が多いようです。

それは、入れ歯やブリッジと違って、インプラントの土台である人工歯根が顎の骨に直接埋まっているからです。

そのため、顎の力が十分に伝わり、入れ歯やブリッジでは食べられなかったものが食べられるようになるのです。

また、顎にかかる力が顎の骨や筋肉の強化につながり、顎だけでなく口全体の歯科機能を回復させることができるのです。

さらに、顎の力が直接伝わることで、発声も良くなります。

入れ歯やブリッジでは歯が見えることを気にして笑えなかった人も、インプラントなら問題なく笑えます。

ただし、忘れてはならないのは、インプラントはあくまでも人工の歯だということです。

あくまでも天然歯の代わりとなるものなのです。

残存歯への影響が少ない

入れ歯やブリッジは、治療段階において他の歯を削る必要があります。

入れ歯はこの処置が必要ない場合もありますが、ブリッジは間違いなく両端の歯を削る必要があります。

削った健康な歯は、虫歯になりやすくなります。

部分入れ歯も、固定する金具に合わせるために歯を少し削る必要があり、ブリッジと同様、虫歯になりやすいと言われています。

一方、インプラントは、ほとんどの場合、顎の骨を加工するだけで済みます。

残っている歯への影響も少ないため、他の治療法に比べて安全性が高いと言えます。

ただし、インプラントにはインプラント歯周炎というインプラント特有の病気があるため、完全に安全というわけではありません。

しかし、歯周炎は入れ歯でもブリッジでも起こることが確認されており、インプラントだけが歯周炎になりやすいというわけではありません。

いずれの治療法を選択するにしても、歯科医院でのメンテナンスは必要です。

見た目が自然・審美性に優れている

インプラント治療を希望される方の多くは、もともと入れ歯やブリッジをお持ちの方がほとんどです。

しかし、入れ歯やブリッジは、使用する素材によって天然歯の美しさが失われてしまうことがあります。

その結果、見た目が悪くなり、人前で口を開けて笑うことができなくなる方もいらっしゃいます。

天然歯に近い色合いの素材で作ってもらうことも可能ですが、保険適用外であることが多く、治療費が高額になることもあります。

しかし、インプラントの場合はもともと審美性が重視されており、天然歯に近い色の素材が使用されます。

そのため、人前で気兼ねなく笑うことができ、見た目も美しいので自信が持てるという方も多いようです。

本来は保険適用外の治療なので、費用をあまり気にせず自然な色の歯に交換できることから、今でもインプラントに魅力を感じている人は多いようです。

インプラントはうまく付き合うことがポイント

様々な観点からインプラント治療を勧めない人もいれば、絶対にダメだと言う人もいます。

確かに心配は尽きませんが、これは一時的な話であり、長い目で見れば、この治療のメリットはとても大きいのです。

莫大な費用と長い治療期間が必要ですが、長いお付き合いと割り切って考えることが大切です。

インプラントはうまく付き合えば半永久的に使えるものです。

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